一見、ただ建物を壊しているだけのように見える解体工事ですが、綿密な「解体計画」に基づいた複数の作業工程が存在します。大きな建築物を巨大な重機が破壊していく現場は危険と隣り合わせのため、従業員の安全や周辺環境に配慮しながら慎重に作業を進めています。工期は建物の大きさによって違いますが、一般的な木造住宅であれば事前調査から引き渡しまで1週間程度で完了します。
基本的な作業工程
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事前調査
アスベスト調査・除去、見積もり
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各種届出
工事計画届、建築物解体等作業届、建設リサイクル法に関する届出など
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事前準備
近隣へのあいさつ、ライフラインの停止
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外構解体
足場の邪魔になる塀や植栽、車庫などの解体作業
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足場養生
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内装分別解体
天井や床、階段などの解体作業
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建物躯体解体
建物自体の解体作業
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整地・清掃
敷地内に何もなかった状態に土地を整地し、清掃する作業
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現状確認
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引き渡し
工事のポイント① アスベスト調査・除去
建物の解体や改修を行う際は、「建築物石綿含有建材調査者」による「アスベスト調査」が義務付けられています。調査でアスベストを含む建材が確認された場合は、「石綿作業主任者」の指揮・監督の下、アスベストの飛散危険度を示すレベル(1~3)に応じて解体作業を進めていきます。危険度が最も高いレベル1では、防護服を着て作業することもあります。
※「一般建築物石綿含有建材調査者」、「石綿作業主任者」弊社在籍
工事のポイント② はつり工事
解体現場では油圧ショベルなどの重機が活躍しているイメージがありますが、重機が入れない狭い現場も数多くあります。そんな現場では職人の手でコンクリートやアスファルトを削ったり、切ったりする「はつり工事」により作業を進めます。機械化が進んだ今でも、多くの現場で職人技が発揮されています。
はつり工事の種類
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コンクリートはつり工事
ドアやサッシなどを取り付けるためにコンクリートの壁を削ったり、穴を開けたりする工事
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はつりこわし工事
重機の入れない場所で建物を取り壊す工事
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はつり仕上げ工事
コンクリートの表面を特殊な道具で削ったり、叩いたりしてデザイン性を持たせる工事
工事のポイント③ 解体計画&現場管理&コミュニケーション
騒音やほこりをまき散らす解体工事は、近隣住民の方々の大きなストレスになります。近隣トラブルを回避するには、工期が短縮できるように綿密な解体計画を立て、現場をしっかり管理することが重要です。また近隣住民の方々には工事前にご挨拶を済ませるのはもちろん、工事後もお礼の挨拶に伺います。
工事のポイント④ 空き家対策補助金
住宅の解体工事については、行政の「空き家対策補助金」(通称)の対象になるケースもあります。行政のホームページなどでご確認いただくか、弊社にお問い合わせいただければお調べいたします。
未来弘のプチ自慢!
- 「建築物石綿含有建材調査者」が2人おり、アスベスト調査や除去がスムーズ!
- コンクリートの壁をオシャレに仕上げる「はつり仕上げ工事」が得意な職人がいる!
- 最終仕上げの「整地・清掃」に十分時間をかけ、“美しい現場”を引き渡す!