建物を建てられない条件の土地を整備したり、改良したりするのが造成工事です。一般の方にはあまり馴染みのない工事ですが、現在私たちが利用している建物や道路の多くは、造成工事を経て造られています。大規模な宅地開発の場合、工期は数か月に及び、関係する業者や作業員の数も多くなります。基本的に各工程を専門業者が分担するため、業者間の連携も欠かせません。
基本的な作業工程
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地盤調査
地盤の強度や性質などを把握するための作業
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整地・地ならし
重機を使って圧力をかけ、土地を平らにする作業
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伐採・伐根
土地にある木を伐採したり、根を引き抜いたりする作業
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地盤改良
建物などの安全性を確保するために、地盤を適切な状態にする作業
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盛土・切土・土留め
傾斜地でよく行われる、土地の高さを調整する作業
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残土処理
工事中に発生した土を処分する作業
工事のポイント① 工事計画&現場管理
工期が比較的長く、天候の影響を受けやすい造成工事では、工期の遅れを防ぎ、分担された作業をスムーズに引き継ぐためにも、綿密な工事計画の立案と適切な現場管理が求められます。
工事のポイント② 未来の街づくり
造成工事の後には建物や道路、上下水道設備、電気設備などが建設され、人々が暮らせる環境が整えられます。大規模な宅地開発では、街が丸ごとひとつ完成するため、仕事に大きなやりがいを感じられます。