道路工事には、道がない場所に新しく道路を造る「新設工事」、既存道路のバリアフリー化や拡幅、見通しの改善などを行う「改良工事」、既存道路に標識やガードレールを取り付けたり、メンテナンスをしたりする「維持・修繕工事」があります。なおアスファルト舗装された道路は5つの層(下記参照)からできています。
基本的な作業工程
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測量・設計
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路床工事
主に土でできている路床をブルドーザーなどで踏み固める工事
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路盤工事
路床の上に砂利や砕石を撒いて、ローラーなどで踏み固める工事
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基層工事
加熱したアスファルト混合物を敷き均し、ローラーで踏み固める工事
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表層工事
基層工事よりも密度の高いアスファルト混合物を使い、表面を仕上げる工事
工事のポイント① アスファルト舗装のスピード
基層工事では約140℃のアスファルト混合物を一定の幅と厚さに敷き均し、ロードローラで踏み固めて安定させます。しかしアスファルト混合物の温度が下がると作業が困難になり、アスファルトの品質にも影響が出てくるため、スピーディーな作業が求められます。
工事のポイント② アスファルト舗装の種類&工法
道路や駐車場などで用いられるアスファルト舗装は、場所や周辺環境、予算などに応じて原材料の種類や工法などが変わります。
アスファルト舗装の種類と特徴
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排水性アスファルト舗装
排水性と耐水性が高く、騒音や水はねを抑えられる舗装
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密粒度アスファルト舗装
施工期間が比較的短く、維持管理や補修などが容易な舗装
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高密度ギャップアスファルト舗装
表面が滑りにくい舗装
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透水性舗装
雨水を表層から路床まで浸透させることで、雨水の流出が抑えられる舗装
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保水性舗装
保水力があり、水が蒸発するときの熱を利用して路面温度を下げられる舗装
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カラーアスファルト舗装
色を付けることで景観がよくなるほか、路線が区分できる舗装